第28回 原子力・エネルギー教育研究会 ―「原発事故5年後の福島の今」―

 今年の秋は短かったのではないでしょうか。かなり冬の本格的到来を感じる今日この頃です。いかがお過ごしでしょうか。さて、 次回は 12 月1 8 日(日) になります。年末になりますが、ぜひとも足を向けてください。改訂される予定の学習指導要領の骨格や教員養成・教員研修の制度改革、 2015PISA の結果も話題になる時期ですが、現代的課題/原子力・エネルギー教育の内容は、どのように位置づけられることとなるのでしょうか。しっかりと見定めていく作業もしていきたいと思います。
さて、今回は、すでに5年を経ってってしまいましたが、原発事故から5年となる今、福島の実情をもう一度、見つめなおし、何ができたのか、できてきていないのかを確認したいと思います。
福島からは、伊藤さんからご報告いただきます。小学校を基盤して丁寧に広くじっくりと実践をされていることをご紹介いただき、学びあいたいと思います。また、福島への訪問予定の梅原・小寺さんからは、現地訪問で考えたこと、課題等についての報告もあります。
また、先回検討素材とした『原発と放射線をとことん考える!いのちとくらしを守る15のレシピ』のなかにある、「『ヨモギ団子づくり』から考え始める放射能と科学・技術の授業(高校生)」についても、ご報告いただく予定です。本書は、合同出版から出されておりますが、著者割引 1800 円、3冊未満だと送料という特典があります。ご購入希望者はご連絡いただければと思います。
寒風も吹く頃でしょう。師走でもありますが、ぜひとも足をお運びください。お待ちしております。

 
 
〇と き : 2016年12月18日(日) 13時から17時まで ( 予定 )
〇内 容 : 「5年後の福島のいま」
  報告1 「福島の現場から」              伊藤 弥 さん
報告2 「福島への訪問調査から」       梅原利夫・小寺美和さん
報告3 「『ヨモギ団子づくり』から考え始める放射能と科学・技術の授業(高校生)」(『原発と放射線をとことん考える!いのちとくらしを守る15のレシピ』所収 合同出版、 2016 )    明楽 英世 さん
〇ところ : 東京学芸大学教員養成カリキュラム開発研究センター
 F 会議室(芸術・スポーツ科学系研究棟 2 号棟)
 
<前回の報告>
前回は、 10 月 9 日に行われ、“放射線をとことん考える授業への提案”でした。合同出版から今年 7 月 28 日に出た『原発と放射線をとことん考える!いのちとくいらしを守る15の授業レシピ』をもとに、ご報告いただきました。これは家庭科教育関係者で「家庭科放射線研究会」をつくり約5年間検討を重ね、実践をし、再検討してきたものでした。私たちの研究会では、学校現場で検討され、実践されてきたことを取り上げてきました。次期学習指導要領の内容に、これらの実践の取り組みは反映されてきているのでしょうか。この点についても、今後さらに議論していくことが不可欠ではないかと思います。