第59 回 教育科学研究会全国大会(奈良大会)1年延期のお知らせ

教育科学研究会委員長 佐藤広美
奈良大会実行委員長  今 正秀

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教科研奈良大会の1年延期

新型コロナウイルスの感染が全国に急速に広がり、東京を中心に「緊急事態宣言」が発令される事態となりました。私たち教科研は、2020年8月8日・9日・10日に開催予定の第59回教育科学研究会全国大会について現地の奈良大会実行委員会と検討を行い、4月10日に常任委員会で次の決定を行いました。

  1. 2020年8月の教育科学研究大会の開催を中止します。
  2. 2021年8月に奈良で、第59回大会をほぼそのまま同じような形で開催します。

経緯と1年延期の判断の理由

今年度の大会を中止した理由は次の通りです。

  1. 新型コロナウイルスの感染拡大は長期化する可能性が強いということ。
  2. 大会会場が夏に使用できない可能性が高いということ。
  3. 大学、学校等の授業などが大会期間と重なる状況があり、参加できない人がふえること。
  4. 現在の感染状況では、準備プロセスを十分に踏むことができず、大会開催にむけて、地域の教科研との新たな人と人とのつながりをつくることが困難であること。

以上、ご理解いただければと思います。

次に、大会の開催をそのまま延期する理由は以下の通りです。

  1. 大会成功にむけて、3回の実行委員会・事務局会議を昨年の秋から開催し、フェイスブック、ブログなどに多くの方が登録され、奈良大会にたいする期待が日に日に実行委員会・事務局に寄せられていました。
  2. 今年の3月集会・大会準備集会が中止の事態になりましたが、大会の企画、運営について全国の方からの励ましや協力があり、大会の講座、はじめのつどい・記念講演・フォーラム、分科会、終わりのつどいのプログラム(チラシ原案)が3月末時点でほぼできあがりました。
  3. 取り組みの経過の中で奈良大会実行委員会と教科研常任委員会との協力関係が緊密になりました。

これらの到達点を財産として、ぜひそれらを引き継いで実現したいというのが現地実行委員会の強い願いとなり、全国のみなさんの支えを力にして、2021年8月に奈良で大会を開催することとしました。

2021年教科研大会までに

今夏の大会は中止としますが、私たちは引き続き研究活動に全力をあげてとり組んでいきます。コロナウイルス感染の急速な広がりは、政府による「緊急事態宣言」の発令となり、経済活動と市民生活の自粛が要請されることになりましたが、その間にも医療崩壊の危機は深まり、不十分な休業補償政策は自粛要請の矛盾をいっそう深刻にさせています。長期の休校が続き、子ども同士や教師・保護者の顔をあわせた教育活動が制限されて、あらためて、「学校とは何か」「教育とは何か」が問われています。

私たちはいま大変な経験(災禍と教育)の中にありますが、そうであればこそ、「教育とは本来どうあるべきか」を真剣に考えなければならないと思っています。みなさんとともに、「子どものしあわせ、おとなもしあわせ」(今大会のメイン・テーマ)に適う研究と実践を深めてまいります。